英作文で「so」を文頭で使うのはダメ?正しい使い方を解説
英語学習者にとって、接続詞「so」は欠かせない存在です。「だから」「それで」「したがって」など、様々な意味合いを持ち、文章をスムーズに繋ぎ、論理的に展開するのに役立ちます。
しかし、そんな便利な「so」にも、使い方には注意が必要です。特に、文頭に「so」を使うのはNGだとされているケースがあります。
今回は、「so」の正しい使い方について、詳しく解説していきます。
「so」にはどんな意味があるのか
「so」には、大きく3つの意味合いがあります。
結果・原因を表す
前の文の結果や原因を説明するために使われます。
例:I studied hard, so I got a good grade on the exam. (一生懸命勉強したので、試験でいい点を取れた。)
程度や量を表す
程度や量を強調するために使われます。
例:It was so hot that I couldn’t go outside.(暑すぎて外に出られなかった。)
話題の転換を表す
話題を変えるために使われます。
例:I’m tired, so I’m going to bed now.(疲れたので、もう寝ます。)
文頭で「so」を使うとNGな理由
「so」を文頭で使わない方が良い理由について説明します。
文法的に不自然だから
英語の文法では、接続詞は文頭に置くことができません。接続詞は、前の文と後の文を繋ぐ役割を持つ言葉です。そのため、文頭に置いてしまうと、繋ぐべき文が存在しなくなり、文法的に誤りとなります。
例えば、「So I went to the park.」という文は、文法的に誤りです。「so」を文頭に置いているため、前の文が存在せず、何が「so」なのかが分からなくなっています。
この文を正しくするには、「I was tired, so I went to the park.」のように、前の文と繋げて書く必要があります。
フォーマルな文章では不自然
「so」は、どちらかというとカジュアルなニュアンスを持つ接続詞です。そのため、フォーマルな文章や論文などでは、不自然に感じられる場合があります。
特に、英語論文では厳格な文法規則が求められます。「so」を文頭で使ってしまうと、文法的に誤りであると判断されてしまう可能性もあります。
文頭で「so」を使いたい場合は
では、「so」を文頭で使いたい場合はどうすれば良いのでしょうか。
代替表現を使う
文頭で「so」を使いたい場合は、代替表現を使うのがおすすめです。
- Therefore:したがって
- As a result:結果として
- Consequently:その結果
- Hence:したがって
- Thus:したがって
これらの単語は、「so」と同じ意味合いを持ちながらも、文頭に置くことができるため、フォーマルな文章でも安心して使うことができます。
例えば、「I was tired, so I went to the park.」という文を、「Therefore, I went to the park.」のように言い換えることができます。
文末に「so」を使う
どうしても「so」を使いたい場合は、文末に置くのも一つの方法です。
- I studied hard, so I got a good grade on the exam. (一生懸命勉強したので、試験でいい点を取れた。)
このように、文末に「so」を置くことで、結果や帰結を強調することができます。
その他、「so」の使い方の注意点
「so」と「because」の違い
「so」と「because」は、どちらも原因を表すために使われる接続詞ですが、ニュアンスが少し異なります。
「so」は、結果に重点を置きます。一方、「because」は、原因そのものに重点を置きます。
例えば、「I was tired, so I went to the bed.」という文は、「I was tired because I studied hard all day.」と言い換えることができます。
「so」の前には必ずカンマをつける
「so」の前には、必ずカンマをつけます。これは、「so」が前の文と後の文を繋ぐ役割を持つためです。
カンマをつけないと、文が繋がらず、意味が分かりにくくなってしまいます。
なお、文頭に置く際には「so」の後にカンマをつけます。
英作文における「so」の使い方:具体例
結果・原因を表す
- I didn’t study for the exam, so I failed. (試験勉強をしなかったので、落ちた。)
- The movie was very interesting, so I highly recommend it. (その映画はとても面白かったので、ぜひお勧めします。)
話題の転換を表す
- I’ve been talking about my hobbies, so let’s change the subject. (趣味の話ばかりしていたので、話題を変えましょう。)
- We’ve discussed the problem, so what should we do next? (問題について話し合ったので、次に何をすべきでしょうか?)
相手の意見への同意を表す
- I agree with you. It’s a difficult situation, so we need to think carefully. (あなたの意見に同意します。難しい状況なので、慎重に考える必要があります。)
- That’s a good point. You’re right, so we should reconsider our plan. (それは良い指摘ですね。その通りなので、計画を再検討するべきです。)
「so」を文頭で使う具体的な例
以下、「so」を文頭で使う具体的な例をいくつかご紹介します。
- So, let’s get started. (それでは始めましょう。)
- So, what do you think? (それで、どう思う?)
- So, I decided to go to the party. (それで、パーティーに行くことにした。)
まとめ
「so」を文頭で使うのは、必ずしもNGではありません。文脈が明確で、口語的な表現であることを意識すれば、問題ありません。ただし、フォーマルな文章や学術的な文章では、文頭に「so」を使うのは避けましょう。
今回紹介した内容を参考に、英作文における「so」の使い方をマスターし、より自然で論理的な文章を書けるようを目指しましょう。