英作文で「経験したこと」「経験したことがないこと」について書く方法

英語学習において、英作文は避けて通れない課題です。特に、大学入試や英検などでは、自分の考えや経験を英語で表現する力が求められます。しかし、実際に書くとなると、何をどのように書けば良いのか迷ってしまうことも多いでしょう。

そこで今回は、英作文で「経験したこと」と「経験したことがないこと」を効果的に表現する方法について、具体的な例とともに解説します。

経験したことについて書く

経験したことについて書く場合、以下の3つのポイントを意識すると、より効果的に表現することができます。

具体的なエピソードを盛り込む

英作文で経験を活かすためには、まず、抽象的な経験を具体的なエピソードに変換することが重要です。具体的な状況や行動、感情などを描写することで、より読み手に伝わりやすい文章になります。

具体的なエピソードに変換する際には、以下の5つの要素を意識すると良いでしょう。

  • When(いつ):いつの経験だったのか
  • Where(どこで):どこで起こった経験だったのか
  • Who(誰と):誰と一緒だったのか
  • What(何をしたのか):何をしたのか
  • Why(なぜしたのか):なぜそうしたのか

これらの要素を意識することで、より詳細で臨場感のあるエピソードを構成することができます。

例:

During my university days, I participated in volunteer activities. We visited nursing homes every week and interacted with the elderly. I was nervous at first, but I gradually warmed up to it and started looking forward to it every week. I learned a lot from listening to various stories about life from the elderly. This experience is an irreplaceable treasure for me.

(大学時代、私はボランティア活動に参加しました。毎週老人ホームを訪れ、お年寄りたちと交流しました。最初は緊張していましたが、次第に打ち解け、毎週が楽しみになりました。お年寄りたちから人生の様々な話を聞き、多くのことを学びました。この経験は、私にとってかけがえのない宝物です。)

五感をフル活用する

五感を活用し、経験した情景を鮮やかに描写することで、読者に臨場感を味わってもらうことができます。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感を使って描写することで、よりリアルな情景を表現することができます。

描写の際には、以下の点に注意しましょう。

  • 具体的な単語を使う:抽象的な単語ではなく、具体的な単語を使う
  • 動詞を効果的に使う:動詞は文章に動きを与えるので、効果的に使う
  • 修飾語を使う:修飾語を使って、名詞や動詞をより詳しく描写する
  • 比喩表現を使う:比喩表現を使って、文章に奥行きを出す

これらの点に注意することで、より洗練された描写表現を身につけることができます。

例:

I visited New York for the first time last year. I still vividly remember the dazzling night view of Times Square. The vibrancy of people passing through the city, the sounds of cars and horns, and the aromatic smell of fast food. Everything was exciting and an unforgettable experience.

(私は去年、初めてニューヨークを訪れました。タイムズスクエアのきらびやかな夜景は、今でも鮮明に覚えています。街を行き交う人々の活気、車やクラクションの音、そしてファストフードの香ばしい匂い。すべてが刺激的で、忘れられない経験となりました。)

経験を通して得たことを伝える

経験を通して得たことを伝えることで、英作文に深みを持たせることができます。経験を通して学んだことや成長したことを伝えることで、単なる体験談ではなく、読者に何かを与えられるような文章になります。

経験を通して得たことを伝える際には、以下の点に注意しましょう。

  • 自分の考えや感情を正直に書く:自分の考えや感情を正直に書くことで、読者に共感してもらうことができる
  • 教訓やアドバイスを盛り込む:経験を通して学んだ教訓やアドバイスを盛り込むことで、読者に役立つ文章になる
  • 前向きなメッセージを伝える:前向きなメッセージを伝えることで、読者に勇気を与えることができる

これらの点に注意することで、読者の心に響くようなメッセージを伝えることができます。

例:

The experience of staying in a homestay while studying abroad was very helpful in improving my English skills. By conversing in English with local families every day, I was able to acquire natural English expressions. Also, being exposed to different cultures has broadened my horizons and made me think more deeply about myself. It is no exaggeration to say that this experience changed my life greatly.

(留学中にホームステイをした経験は、私の英語力向上に大きく役立ちました。現地の家族と毎日英語で会話することで、自然な英語表現を身につけることができました。また、異なる文化に触れることで、視野が広がり、自分自身について深く考えるようになりました。この経験は、私の人生を大きく変えてくれたと言っても過言ではありません。)

経験したことについて書く際の注意点

ありきたりな内容にならないように注意する

誰にでも当てはまるようなありきたりな内容ではなく、自分だけの個性や経験を活かした内容にすることが重要です。

具体的な数字やデータを用いる

具体的な数字やデータを用いることで、文章に説得力が増します。

文法やスペルミスに注意する

せっかく良い内容を書いても、文法やスペルミスが多いと台無しになってしまいます。提出前に必ず誤字脱字をチェックしましょう。

経験したことについて書けない場合

どうしても経験したことについて書けない場合は、以下の方法を試してみましょう。

類似の経験を代用する

実際に経験したことがなくても、類似の経験を代用することで、文章を構成することができます。

例:

I have never actually traveled overseas, but I have the experience of going to Okinawa on a school trip. I was very moved by the beautiful sea and culture of Okinawa. Based on this experience, it would be a good idea to imagine and write about what it would be like to travel abroad.

(私は実際に海外旅行をしたことはありませんが、修学旅行で沖縄に行った経験があります。沖縄の美しい海や文化に触れ、とても感動しました。この経験を基に、海外旅行に行った時のことを想像して書いてみると良いでしょう。)

想像力を働かせて書く

経験したことがなくても、想像力を働かせて書くこともできます。

例:

If I went on a trip to Mars, what kind of scenery would I see? What kind of people would I meet? It would be a good idea to let your imagination run wild and write about your experiences on your trip to Mars.

(もし私が火星旅行に行ったら、どんな景色が見られるだろうか?どんな人と出会うだろうか?想像力を膨らませて、火星旅行の体験記を書いてみると良いでしょう。)

まとめ

英作文で「経験したこと」と「経験したことのないこと」について書くには、具体的なエピソードや想像力を活かすことが重要です。今回紹介した方法を参考に、自分だけのオリジナルストーリーを英語で表現してみてください。

英語

Posted by ほりえりお