英語長文で丸暗記は効果があるのか?
英語学習において、長文読解は避けて通れない壁です。しかし、単語や文法知識をある程度身につけても、長文になると意味が理解できない、時間内に読めないといった悩みを抱えている人も多いでしょう。
そこで今回は、英語長文読解における丸暗記の効果について解説します。
丸暗記のメリット
まず、英語長文を丸暗記することには、いくつかのメリットがあります。
語彙力や文法力が向上する
英文を暗記する過程で、知らない単語や文法事項に出くわすことがあります。その都度、意味や使い方を調べ、理解することで、語彙力や文法力が自然と向上します。
長文読解のスピードが向上する
英文を暗記することで、同じような文構造や表現を見たときに、いちいち頭の中で意味を組み立てなくても、スムーズに理解できるようになります。
英語のリズムや自然な表現を身につけられる
英文を丸暗記することで、単語や文法の正しい使い方だけでなく、英語のリズムや自然な表現を身につけることができます。これは、リスニングやスピーキングの向上にも役立ちます。
また、リスニング教材を聞いたときに、聞き取れる単語やフレーズが増え、リスニング力向上につながる可能性があります。
丸暗記のデメリット
一方、丸暗記にはデメリットもあります。
応用力が身につかない
丸暗記した英文以外の文章を読む際に、意味が理解できない可能性があります。文法や構文を理解し、応用力が身につくように学習することが重要です。
時間がかかり、労力が大きい
長文を丸暗記するには、多大な時間と労力が必要です。特に、長文の内容を理解していない状態で暗記しようとするのは、効率的とは言えません。
思考力の低下
ただ単に英文を暗記するだけでは、英語を英語のまま理解する力はつきません。日本語に訳しながら理解しようとする癖がつき、思考力が低下する可能性があります。
効果的な丸暗記のやり方
丸暗記は、英語長文読解の練習方法として有効ですが、単体で行うには限界があります。以下に、丸暗記を効果的に行うためのポイントをまとめます。
英文の内容を理解する
まず、英文全体の内容を理解してから暗記に取り掛かりましょう。文全体の意味を把握し、各単語や文法事項がどのように使われているのか理解しながら暗記しましょう。
単語や文法・構文を調べる
英文中に分からない単語や文法事項があれば、必ず意味や使い方を調べましょう。
文法や構文を理解することで、英文をより深く理解し、記憶しやすくなります。
また、暗記した英文に出てくる単語の類義語や対義語を調べて、語彙力を増やすことで、応用力も向上します。
精読と組み合わせて学習する
英文を丸暗記する前に、精読で文法構造や語彙の意味をしっかりと理解しておきましょう。理解した上で暗記することで、記憶の定着率が向上します。
音読する
英文を音読することで、耳から英語をインプットすることができます。また、音読することで、英文のリズムやイントネーションを自然に身につけることができます。
さらに、暗記した英文を実際に声に出して読んだり、書き写したりすることで、記憶を強化することができます。
シャドーイングする
英文を聞きながら、影のように後を追って発音するシャドーイングも効果的な練習方法です。シャドーイングをすることで、リスニング力だけでなく、スピーキング力も向上します。
繰り返し練習する
暗記した英文は、定期的に復習し、繰り返し練習しましょう。繰り返し練習することで、記憶を定着させることができます。
丸暗記以外にも有効な長文読解対策
丸暗記以外にも、英語長文読解対策として、以下のような方法があります。
多読する
英語の長文をたくさん読むことで、英語の語彙や文法に慣れることができます。また、多読することで、英文を読むスピードも向上します。
精読する
英文を精読することで、英文の構造や文脈を深く理解することができます。また、精読することで、英文の解釈力も向上します。
過去問を解く
過去問を解くことで、実際の試験問題に慣れることができます。また、過去問を解くことで、自分の弱点を見つけることができます。
まとめ
英語長文で丸暗記は、英語のリズムや自然な表現を身につける、長文読解のスピードを向上させる、語彙力や文法力を向上させるといったメリットがあります。しかし、時間がかかり、労力が大きい、応用力が身につかない、文法や単語の意味を理解していないと、暗記が難しいといったデメリットもあります。
効果的な丸暗記を行うためには、英文の内容を理解する、単語や文法事項を調べる、音読する、シャドーイングする、繰り返し練習するといったポイントを押さえましょう。
もちろん、丸暗記だけに頼るのではなく、文法や構文の理解、多読など、他の学習方法と組み合わせることが重要です。