英作文で使える動詞を具体例とともに紹介
英語学習において、文法や語彙は重要な要素ですが、文章に命を吹き込むのは動詞です。動詞は、主語が行う動作や状態を表し、文章全体の核となる役割を担います。適切な動詞を選ぶことで、より正確かつニュアンス豊かな表現が可能となり、読者に伝わる文章へと進化します。
しかし、いざ英作文に取り組むとなると、豊富な動詞の中から適切なものを選ぶのは容易ではありません。そこで今回は、英作文で頻出する動詞を、具体的な例文とともに解説していきます。
基本的な動詞
英作文を始める前に、まずは基本的な動詞をしっかりとマスターすることが重要です。中学レベルの「be」「have」「do」「go」「see」「come」「get」「give」「make」「take」「run」といった動詞は、英作文の土台となるものです。これらの動詞を正しく使いこなせるように練習しましょう。
例:
- Be: I am a teacher. (私は教師です。)
- Have: She has a cat. (彼女には猫がいます。)
- Do: I do my homework every day. (私は毎日宿題をします。)
- Go: He went to the park. (彼は公園に行きました。)
- See: I saw her yesterday. (私は昨日彼女を見ました。)
- Come: They came to my house. (彼らは私の家に来ました。)
- Get: I got up at 7 o’clock. (私は7時に起きました。)
- Give: I gave her a present. (私は彼女にプレゼントをあげました。)
- Make: She made a cake. (彼女はケーキを作りました。)
- Take: I took the bus to school. (私はバスで学校に行きました。)
- Run: He ran to catch the bus. (彼はバスに間に合うように走りました。)
時制と態による動詞の活用
基本動詞をマスターしたら、次に動詞の活用を学びましょう。動詞は時制と態によって形が変化します。
時制は、動作や状態が起こった時間帯を表します。英語には、現在形、過去形、未来形、過去完了形、現在完了形、未来完了形など、様々な時制があります。
態は、動作や状態の主観的な捉え方、つまり動作主体の意志や関与度を表します。英語には、能動態、受動態、使役態、間接使役態など、様々な態があります。
動詞の活用を正しく理解することで、より正確な英文表現が可能になります。
例:
- 現在形: I watch TV every night. (私は毎晩テレビを見ます。)
- 過去形: He went to the movies yesterday. (彼は昨日映画を見に行きました。)
- 未来形: She will travel to Europe next year. (彼女は来年ヨーロッパ旅行に行きます。)
- 過去完了形: I had finished my homework before I went to bed. (私は寝る前に宿題を終えていました。)
- 現在完了形: They have lived in Japan for five years. (彼らは5年間日本に住んでいます。)
- 未来完了形: We will have finished the project by the end of the month. (私たちは月末までにプロジェクトを完了します。)
- 能動態: I opened the door. (私はドアを開けました。)
- 受動態: The door was opened by me. (ドアは私によって開けられました。)
- 使役態: I made him clean the room. (私は彼に部屋を掃除させました。)
- 間接使役態: I had the room cleaned by him. (私は彼に部屋を掃除させました。)
動詞の使い分け
動詞の使い分けも学んでいく必要があります。
例えば、「見る」という行為を表す動詞にも、see, watch, lookなど、状況によって使い分けるべき動詞が複数存在します。
- see: 偶然、一瞬見る
例:I saw the sea view in front of me on the bus.(私はバスの中で目の前の海の景色を見た。) - watch: 何かを見ながら集中して見る
例:He is watching a soccer match on TV now.(彼は今テレビでサッカーの試合を観ているところです。) - look: 何かを注意深く見る
例:She was looking at the picture on the wall.(彼女は壁に掛けられた絵を見ていた。)
このように、同じ意味を表す動詞でも、ニュアンスや使い方が異なるため、状況に合わせて適切な動詞を選ぶことが重要です。
動詞の多面性を知る
動詞の多面性を知り、表現の幅を広げましょう。多くの動詞は、基本的な意味以外にも様々なニュアンスを持つため、状況に合わせて使い分けることで、より洗練された表現が可能となります。
Look
- Look at the picture. (その絵を見てください。) (見る)
- I looked up the word in the dictionary. (辞書でその単語を引きました。) (調べる)
- She looked out the window. (彼女は窓の外を眺めました。) (眺める)
Get
- I got lost on the way home. (帰りの道で迷いました。) (迷う)
- She got a good grade on the exam. (彼女は試験で良い点を取った。) (取る)
- I got tired after working all day. (一日中働いて疲れた。) (疲れる)
動詞のコロケーション
動詞を選ぶ際には、コロケーションと呼ばれる言葉の組み合わせにも注意する必要があります。
コロケーションとは、ある単語とよく一緒に使われる別の単語の組み合わせのことです。例えば、「食べる」という行為を表す動詞eatは、food(食べ物)とよく一緒に使われますが、book(本)と一緒には使われません。
このように、動詞と名詞、形容詞などの組み合わせには、自然な英語表現となる決まりがあります。
類義語
同じ意味を表す動詞でも、微妙なニュアンスの違いがあります。そのため、状況に合わせて適切な類義語を選ぶことが重要です。
例えば、「大きい」という意味を表す動詞にも、big, large, hugeなど、様々な類義語が存在します。
- big: 一般的に大きい
例:He has a big dog.(彼は大きな犬を飼っている。) - large: 広さや大きさを強調
例:This room is larger than a classroom.(この部屋は教室よりも広い。) - huge: とても大きい
例:That building is unbelievably huge.(あの建物は信じられないほど巨大だ。)
このように、類義語を使い分けることで、より正確でニュアンスのある文章を表現することができます。
動詞句で多様な表現を生み出す
動詞句は、動詞と他の語句を組み合わせたものです。動詞句を使うことで、より多様な表現が可能になります。
例:
- I like to read books. (私は読書が好きです。)
- She is trying to learn English. (彼女は英語を学ぼうとしています。)
- He was able to finish the work on time. (彼は仕事を時間内に終えることができました。)
- We hope to see you soon. (あなたに会えることを楽しみにしています。)
- They decided to go to the beach. (彼らはビーチに行くことにしました。)
まとめ
英作文で差をつけるためには、動詞選びが非常に重要です。今回紹介した内容を参考に、様々な動詞を学び、使いこなせるように練習しましょう。
動詞を使いこなすことで、あなたの英作文はより自然で魅力的なものになるはずです。