Windows Update後にBitLocker回復?回復キー確認から復旧まで

この記事は、Windows Updateの直後に「BitLocker 回復」画面が表示され、48桁の回復キー入力を求められて困っているWindows 11・Windows 10の利用者向けの解説です。
更新プログラム、BIOS、ファームウェア、起動構成の変化によって回復が要求される理由を整理し、回復キーの確認、起動後の更新削除、再発予防までを順を追って紹介します。
回復キーが不明なまま画面を何度も操作したり、安易に初期化したりするとデータを失うおそれがあるため、まずは表示中の回復キーIDを控え、正規の保存先を確認してください。

Contents

Windows Update後にBitLocker回復画面が表示される原因とは

BitLockerは、PC内のドライブを暗号化し、盗難や紛失時に第三者がデータを読み取ることを防ぐWindowsの機能です。
通常はTPMというセキュリティチップが起動時の状態を確認し、問題がなければ自動的にWindowsを起動します。
しかし、Windows Update、BIOS更新、UEFI設定変更、起動ファイルの変更などにより、TPMが「従来と異なる起動状態」と判断すると、保護のためBitLocker回復キーを要求します。
これは必ずしも故障やウイルス感染を意味するものではありませんが、正しい回復キーを用意できなければ暗号化されたデータにはアクセスできません。

Windows11のアップデートでBitLocker回復キーの入力を求められる仕組み

Windows 11では、対応PCでデバイス暗号化またはBitLockerが初期設定時から有効になっていることがあります。
BitLockerは、TPMに記録された起動経路、ブートマネージャー、セキュアブートなどの測定値を利用して、正規の状態で起動しているかを確認します。
大型更新や累積更新によって起動関連のコンポーネントが置き換わると、通常は更新処理の中で整合性が保たれます。
ただし、更新失敗、再起動途中の電源断、ドライバーやファームウェアとの組み合わせなどが重なると、回復モードに移行する場合があります。

  • 更新後の最初の再起動で回復画面が出た
  • Windows Updateと同時期にBIOSやUEFIの更新が行われた
  • セキュアブート、TPM、起動順序などの設定を変更した
  • 起動失敗や強制終了の後に回復画面が表示された

24H2・24h2へのバージョン更新で起こり得るBIOS・システム構成の変化

Windows 11 24H2のような機能更新プログラムは、毎月の小規模な品質更新よりも変更範囲が広く、OSの基盤、ドライバー、回復環境、起動処理に関わるファイルが更新されます。
機能更新そのものがBitLockerを解除するわけではありませんが、更新時にBIOSや周辺機器のファームウェア更新、ドライバー更新、複数回の再起動が重なると、TPMが起動構成の変化を検知する可能性があります。
特にメーカーの更新ツールやWindows Update経由でBIOSを更新した場合は、BitLocker保護が自動停止されない機種もあるため注意が必要です。

変化の例 BitLocker回復につながる理由
BIOS・UEFI更新 TPMが起動時の測定値の変化を検知するためです。
セキュアブート設定変更 信頼する起動経路が変更されたと判断されるためです。
機能更新の失敗・中断 起動ファイルや回復環境の整合性に問題が生じるためです。
ストレージ・ドックの構成変更 起動ディスクやブート順序が変わったと認識されるためです。

KB5083769を含むKB適用後の不具合報告とMicrosoftの対応状況

特定のKB番号が原因だと判断する前に、そのKBが実際に自分のWindowsバージョンへ配信・適用されたものかを確認してください。
Web上の投稿には、誤記、プレビュー更新、組織内配布の更新、将来時点の情報が混在することがあるため、KB番号だけで結論を出すのは危険です。
Microsoftが既知の問題としてBitLocker回復要求を公表した場合は、Windowsリリース正常性ダッシュボード、該当KBのサポート記事、メーカーの障害情報に回避策や修正状況が掲載されます。
更新を削除する判断は、回復キーで起動できること、影響範囲、セキュリティ更新を外すリスクを踏まえて行ってください。

まず確認:BitLocker回復画面で安全にPCを起動する手順

BitLocker回復画面が表示されたときは、表示内容を写真に撮るかメモし、特に「回復キーID」を正確に控えてください。
回復キーIDは48桁の回復キーそのものではなく、複数のキーがある場合に正しいキーを選ぶための識別子です。
別のPCやスマートフォンからMicrosoftアカウント、職場・学校アカウント、印刷物、USBメモリーなどを確認し、画面上のIDと一致する回復キーを探します。
推測で何度も入力する必要はなく、英数字の取り違えを避けて48桁の数字を入力してください。

回復キーIDを確認し、入力画面で間違えずに操作する方法

回復画面には、通常「BitLocker 回復キーを入力してください」という案内と、回復キーIDが表示されます。
このIDの末尾や全体を、Microsoftアカウントなどに保存されているキー一覧のIDと照合してください。
回復キーはハイフンで区切られた48桁の数字であり、WindowsのサインインPIN、パスワード、Microsoftアカウントのパスワードとは別物です。
キーボード配列やNumLockの状態を確認し、数字を入力後にEnterキーで確定します。
一致しないキーを入力してもデータが消えるわけではありませんが、誤ったキーではロック解除できません。

  • 画面の回復キーIDを撮影または転記する
  • PC名やデバイス名も分かる範囲で控える
  • 48桁の数字だけを入力する
  • PIN、ログインパスワード、プロダクトキーと混同しない
  • 入力後に起動できたら、重要データを早めにバックアップする

MicrosoftアカウントからBitLocker回復キーを確認する手順

個人所有のWindows PCでは、初期設定時に使用したMicrosoftアカウントへBitLocker回復キーが自動保存されていることがあります。
スマートフォンや別のPCでMicrosoftアカウントにサインインし、デバイスのBitLocker回復キー管理ページを開いてください。
一覧に複数のキーがある場合は、回復画面に出ている回復キーIDと一致する項目を選びます。
古いPCや過去に再暗号化した履歴があると、同じ端末名に複数のキーが存在することもあるため、ID照合が重要です。
アカウントへ入れない場合は、まずMicrosoftアカウントの正規の回復手続きを行い、第三者にパスワードや回復キーを渡さないでください。

会社・学校のデバイスで管理者やユーザーに確認すべきこと

会社・学校から支給されたPCは、組織のMicrosoft Entra ID、Active Directory、IntuneなどでBitLocker回復キーを管理している場合があります。
この場合、利用者個人のMicrosoftアカウントにはキーが保存されておらず、情報システム部門やヘルプデスクに照会する必要があります。
連絡時は、回復画面の回復キーID、PCの資産番号、端末名、発生した日時、直前に行った更新や再起動の状況を伝えると確認が進みやすくなります。
組織端末では独自のセキュリティ設定があるため、許可なくBIOS設定を変えたり、Windowsを初期化したりしないでください。

回復キーが見つからないときの回答:保存先を順番に探す

BitLocker回復キーが見つからない場合でも、すぐにPCを初期化する必要はありません。
回復キーは、BitLockerを有効にした時点の設定やPCの管理形態によって、Microsoftアカウント、職場または学校のアカウント、USBメモリー、紙、テキストファイルなどに保存されている可能性があります。
重要なのは、回復画面に表示された回復キーIDと一致する48桁のキーを探すことです。
Windowsのログインパスワード、PIN、Officeのライセンスキー、プロダクトキーでは解除できないため、保存先を落ち着いて一つずつ確認してください。

印刷・USB・テキストファイル・バックアップからキーを探す

BitLockerを手動で設定した場合、回復キーを印刷したり、USBメモリーに保存したり、テキストファイルとして別ドライブへ保管したりしていることがあります。
PC本体に挿しっぱなしではないUSBメモリー、外付けHDD、NAS、クラウドストレージ、パスワード管理ツールの安全なメモなどを確認してください。
ただし、BitLockerでロックされている同じ内蔵ドライブ内に保存したテキストファイルは、回復前には開けません。
印刷物はセットアップ資料、PC購入時の書類、金庫、社内の管理台帳なども含めて探し、見つけたキーは他人に見せないよう取り扱います。

  • BitLocker Recovery Key、回復キー、RecoveryKeyなどの名称で保存したファイル
  • PC設定時に使用したUSBメモリーや外付けストレージ
  • 自宅や職場で保管している印刷済みの回復キー
  • 暗号化されていない別PC、NAS、クラウドストレージのバックアップ
  • 家族や管理担当者が保管しているセットアップ記録

別のPCやスマートフォンでMicrosoftの回復キー一覧にアクセスする

回復キーを確認するために、ロックされたPCを起動できる状態にする必要はありません。
スマートフォン、タブレット、家族のPC、職場の予備端末など、インターネットへ接続できる別の機器からMicrosoftアカウントの回復キー一覧にアクセスできます。
サインインするアカウントは、現在のPCで普段使用していたメールアドレスだけとは限らず、初回セットアップ時に登録した別のMicrosoftアカウントであることもあります。
複数アカウントを使い分けている場合は、回復画面のキーIDを基準に照合し、該当端末のキーだけを入力してください。

確認先 主な対象 確認時のポイント
Microsoftアカウント 個人所有PC 回復画面のキーIDと一覧のIDを照合します。
職場・学校アカウント 組織管理PC 自力で見られない場合は管理者へ依頼します。
USB・印刷物 手動設定したPC 48桁の回復キーが記載されているか確認します。
バックアップ 個人・組織PC ロック中の内蔵ドライブ以外にあるか確認します。

回復キーを紛失した場合に初期化が必要になるケースとデータ暗号化の注意点

正しいBitLocker回復キーを取得できず、ほかの回復手段でもWindowsを起動できない場合、最終手段はPCのリセットまたはWindowsの再インストールです。
ただし、BitLockerは回復キーがなければ暗号化データを読めないように設計されているため、初期化を実行すると内蔵ドライブ上の個人ファイル、アプリ、設定を復元できない可能性が高くなります。
データ復旧ソフトや第三者の解除サービスをうたう広告でも、正規の回復キーなしにBitLocker暗号化を解除できるとは限りません。
初期化前には、組織管理端末では必ず管理者へ連絡し、クラウド同期済みのデータや外部バックアップの有無を確認してください。

Windows UpdateとBitLockerのトラブルを切り分ける方法

Windows Updateの後にBitLocker回復が表示されたとしても、必ずしもWindows Updateだけが直接の原因とは限りません。
同じタイミングで実行されたBIOS更新、ドライバー更新、周辺機器の接続変更、突然の電源断、起動失敗などが関係することがあります。
原因を切り分けるには、いつ回復画面が出たのか、直前に何を更新したのか、更新が正常完了したのかを時系列で整理することが有効です。
回復キーを入力して起動できた場合は、更新履歴や信頼性モニター、イベントログを確認し、やみくもに更新を削除しないようにしましょう。

Windows Updateの直後か、自動再起動・起動失敗後かを確認する

「更新してシャットダウン」または「更新して再起動」を選んだ直後の最初の起動で回復画面が出たなら、更新処理との関連を疑う根拠になります。
一方で、更新から数日後に発生した場合や、青い画面、強制終了、バッテリー切れ、停電の後に発生した場合は、更新以外の起動異常も確認すべきです。
また、USBドライブ、外付けSSD、ドッキングステーション、ネットワーク起動用アダプターなどを接続したまま再起動すると、機種によっては起動構成の変化として検知されることがあります。
発生日時、画面に表示された文言、直前の操作を記録しておくと、メーカーやMicrosoftサポートへ相談する際にも役立ちます。

Windows Updateの更新プログラムの適用履歴とエラーを確認する

回復キーを入力してWindowsを起動できたら、設定アプリのWindows Updateから更新履歴を開き、直前に適用されたKB番号、ドライバー、機能更新を確認します。
更新が「正常にインストールされました」と記録されていても、その直後に起動関連の不具合が起こる場合はあります。
反対に、失敗した更新が何度も再試行されている場合は、Windows Updateのエラーコード、空き容量、ディスクエラー、メーカー提供ドライバーの状態も確認対象です。
削除や復元を実行する前に、スクリーンショットやKB番号を残しておくと、後から原因を比較しやすくなります。

  • 設定のWindows Updateで更新履歴を確認する
  • 品質更新、機能更新、ドライバー更新、定義更新を区別する
  • 更新日時とBitLocker回復が出た日時を比較する
  • 失敗した更新とエラーコードの有無を確認する
  • PCメーカーの更新アプリでBIOS更新履歴も確認する

特定の環境だけで発生する問題か、既知の不具合情報を確認する

特定の機種、特定のWindowsバージョン、特定のBIOSバージョンでのみBitLocker回復が発生している場合は、メーカー固有のファームウェアやドライバーとの相性が疑われます。
MicrosoftのWindowsリリース正常性ダッシュボード、各KBのサポートページ、PCメーカーのサポート情報を確認し、同じ症状が既知の問題として掲載されていないか調べてください。
ただし、掲示板やSNSの報告は環境が異なるため、投稿だけを根拠に更新プログラムを削除したり、レジストリを変更したりするのは避けるべきです。
組織で複数台に同時発生しているなら、管理部門で配布状況、ポリシー、BIOS更新の有無を横断的に確認することが重要です。

更新プログラムのアンインストールで復旧を試す手順

BitLocker回復キーを入力した後も更新後から不安定になった、同じ回復画面が繰り返し出る、特定の更新適用後に周辺機器が使えなくなったという場合は、更新プログラムのアンインストールを検討します。
ただし、累積更新には脆弱性を修正するセキュリティ更新が含まれるため、単に「最新更新だから削除する」という判断は適切ではありません。
まずは更新履歴、症状が起きた日時、MicrosoftやPCメーカーの既知の問題を確認し、対象となるKBを特定してください。
削除前には重要データをバックアップし、復旧後に修正版を適用する計画も立てておくことが重要です。

回復キー入力後にWindowsを起動し、更新プログラムをアンインストールする方法

回復キーでWindowsにサインインできる場合は、通常の設定画面から更新プログラムをアンインストールできます。
Windows 11では、設定を開いてWindows Update、更新の履歴、更新プログラムをアンインストールの順に進み、問題発生時期と一致する更新を確認します。
対象のKB番号を選んでアンインストールを実行し、完了後に再起動してください。
更新によっては削除できないものや、機能更新として別の回復手順が必要なものもあります。
削除後に症状が改善したとしても、更新の一時停止を必要最小限にとどめ、修正版やメーカー案内を確認したうえで再適用を検討します。

  • 回復キーを入力してWindowsを通常起動する
  • 重要なデータを外部ストレージまたはクラウドへバックアップする
  • 設定からWindows Updateと更新履歴を開く
  • 発生日時とKB番号を照合して対象更新を選ぶ
  • アンインストール後に再起動し、起動とBitLockerの状態を確認する

起動できない場合に回復環境からUpdateを削除する操作

回復キーを入力してもWindowsが正常起動しない場合は、Windows回復環境から更新プログラムの削除を試せることがあります。
回復画面や自動修復画面で詳細オプションを開き、トラブルシューティング、詳細オプション、更新プログラムのアンインストールへ進みます。
表示される選択肢には、最新の品質更新プログラムをアンインストールする操作と、最新の機能更新プログラムをアンインストールする操作があります。
どちらを選ぶかは、直前に月例の累積更新を入れたのか、24H2などの大型更新を入れたのかによって異なります。
回復環境でもBitLocker回復キーを求められることがあるため、キーを手元に用意してから操作してください。

削除対象 主な該当例 注意点
品質更新プログラム 月例の累積更新、特定のKB更新 セキュリティ修正も外れるため早期の再更新が必要です。
機能更新プログラム Windows 11 24H2などのバージョン更新 以前のバージョンへ戻せる期限や条件があります。
ドライバー・BIOS更新 メーカー配布のファームウェア更新 Windows回復環境だけでは戻せない場合があります。

アンインストール前に知っておきたいセキュリティ更新と再発のリスク

更新プログラムのアンインストールは、問題を切り分ける有効な手段ですが、セキュリティ上の保護を一時的に弱める行為でもあります。
削除したKBに悪用され得る脆弱性の修正が含まれている場合、長期間そのまま使用すると攻撃を受けるリスクが高まります。
また、原因がBIOS、TPM、ディスク、ドライバー、電源断などにある場合、更新だけを削除してもBitLocker回復の再発を防げないことがあります。
改善したかどうかは複数回の再起動で確認し、メーカーが提供するBIOS更新手順やMicrosoftの修正情報に従って、安全に更新を再開してください。

BitLockerを一時無効化してアップデートする場合の注意点

BIOS、UEFI、ファームウェア、起動関連ドライバーなどを更新する前には、BitLocker保護を一時停止すると、構成変更後に回復キーを求められる可能性を下げられます。
ただし、一時停止と暗号化解除は意味も影響も異なります。
一時停止はドライブの暗号化データを維持したまま、次回起動時などにTPMの検証を一時的に緩和する操作です。
一方で暗号化解除は、ドライブ全体の復号処理を行うため時間がかかり、PC紛失時の情報保護も弱くなります。
通常の更新対策としては、必要な期間だけ保護を一時停止し、作業完了後に必ず保護状態を確認する方法が適しています。

BitLocker保護の無効化と暗号化解除の違い

BitLocker保護の一時停止は、暗号化そのものを維持しつつ、再起動時の回復キー要求を避ける目的で保護機能を一時的に休止する操作です。
多くの場合、指定した再起動回数の後に自動で保護が再開されるか、手動で再開するまで保護停止の状態が続きます。
暗号化解除は、ドライブに保存されたデータを復号し、BitLockerを実質的にオフにする操作です。
復号中は電源を安定させる必要があり、完了までの時間は容量、ストレージ性能、使用状況によって変わります。
「無効化」という言葉だけで判断せず、画面に表示される操作が保護の一時停止なのか、ドライブの暗号化解除なのかを必ず確認してください。

操作 ドライブの暗号化 主な用途 注意点
保護の一時停止 維持されます。 BIOSやファームウェアの更新前です。 作業後に保護が再開したか確認します。
保護の再開 維持されます。 更新作業の完了後です。 TPMによる通常の検証へ戻ります。
暗号化解除 復号されます。 暗号化を恒久的にやめる場合です。 紛失・盗難時のデータ保護が低下します。

BIOS・ファームウェア更新前にBitLocker保護を一時停止する手順

BIOSやファームウェアの更新前には、まずBitLocker回復キーが確実に確認できることを確認してください。
そのうえで、コントロールパネルのBitLockerドライブ暗号化、または管理者権限のコマンドや組織の管理ツールから、対象ドライブの保護を一時停止します。
メーカーの更新ユーティリティを使う場合でも、BitLockerの一時停止を自動実行しない機種や手順があります。
ノートPCはACアダプターを接続し、更新中にスリープ、強制終了、バッテリー切れが起きないようにしてから更新を開始してください。
会社や学校のPCでは、組織の運用ルールに従い、管理者の指示なしにBIOS更新や保護設定変更を行わないでください。

  • 回復キーIDと48桁の回復キーを事前に確認する
  • 重要ファイルを別の場所へバックアップする
  • BitLockerの保護を一時停止する
  • AC電源と安定した通信環境を確保する
  • BIOSまたはファームウェアの更新を実行する
  • 再起動後にBitLocker保護を再開・確認する

再起動後に保護を有効化し、回復キーを再確認する方法

BIOSやファームウェアの更新後にWindowsが起動したら、BitLockerの管理画面で保護が再開されているかを確認します。
一時停止が自動解除されず、保護が停止したままになっている場合は、対象ドライブの保護を手動で再開してください。
また、更新や構成変更の後には回復キーが更新されることがあるため、Microsoftアカウントまたは組織の管理画面に現在のキーが保存されているかを確認します。
回復キーを紙、USB、共有フォルダーだけに置くと紛失や漏えいにつながるため、複数の安全な保存先を用意し、端末本体と同じ場所には保管しないことが大切です。

修正プログラムを待つ・追加対応する際のチェックポイント

更新プログラムとの関連が疑われても、すぐに大規模な設定変更や初期化を行う必要はありません。
Microsoftが既知の問題を認識している場合は、修正済みの累積更新、既知の問題のロールバック、回避策、メーカー提供のBIOSやドライバー更新が案内されることがあります。
一方で、回復キーを入力すれば起動でき、症状が一度だけで再発しない場合は、更新の削除よりもバックアップと経過観察が適切なこともあります。
PCの利用目的、データの重要度、組織の運用ルール、セキュリティ更新を停止する影響を比較し、段階的に対応してください。

Microsoftの修正情報、KBの既知の問題、ユーザーからの報告を確認する

Windows Updateに関する公式情報を確認する際は、MicrosoftのWindowsリリース正常性ダッシュボードと、適用したKB番号のサポート記事を優先してください。
KBのサポート記事には、対象OS、修正内容、既知の問題、回避策、後続更新での修正状況が記載される場合があります。
PCメーカーのサポートページも確認し、同じ機種でBIOS、TPM、ストレージ、ドッキングステーションに関する注意事項が出ていないか調べましょう。
掲示板やSNSの利用者報告は症状の把握には役立ちますが、OSの版、機種、暗号化設定、導入済みソフトが異なるため、公式情報と照らし合わせて判断する必要があります。

  • WindowsのバージョンとOSビルド番号を確認する
  • 更新履歴から対象のKB番号と適用日を控える
  • Microsoftの既知の問題と解決済みの問題を確認する
  • PCメーカーの機種別サポート情報を確認する
  • 組織端末では管理者から配布方針や回避策を確認する

Windows11のバージョンとデバイスドライバーを最新の状態にする

BitLocker回復の再発を防ぐには、Windows Updateだけでなく、PCメーカーが提供するBIOS、チップセット、ストレージ、グラフィックス、ネットワークなどのドライバーを適切な状態に保つことが重要です。
ただし、すべてのドライバーを一度に更新すると、原因の切り分けが難しくなります。
特にBIOSやSSDファームウェアは起動とデータ保護に大きく関わるため、メーカーサイトで対象機種と現行バージョンを確認し、案内された手順に従って更新してください。
非公式サイトからのドライバー取得や、出所不明のドライバー更新ソフトの利用は、マルウェア感染や不適合の原因になり得るため避けるべきです。

更新対象 確認場所 実施時の注意点
Windows 11の品質更新 設定のWindows Update 更新履歴と既知の問題を確認します。
機能更新 Windows Updateまたは組織の配布管理 バックアップと十分な空き容量を確保します。
BIOS・UEFI PCメーカー公式サイト 事前にBitLocker保護を一時停止します。
各種ドライバー PCメーカー公式サイト、Windows Update 機種・OSに対応した版だけを使用します。

問題が解決しないPCでシステム復元・スタートアップ修復を行う判断基準

回復キーを入力しても起動失敗が続く、更新を削除しても改善しない、ログイン画面まで進まない場合は、Windows回復環境のシステム復元やスタートアップ修復を検討します。
システム復元は、作成済みの復元ポイントへシステム設定やドライバーの状態を戻す機能であり、通常は個人ファイルを対象にしません。
ただし、復元ポイント作成後にインストールしたアプリやドライバーは影響を受ける可能性があります。
スタートアップ修復は、起動構成やシステムファイルに関する一般的な問題を自動修復する機能ですが、すべての障害を解決できるわけではありません。
重要データの保護を最優先にし、回復キーがない状態で初期化へ進む前には、専門家やメーカーサポートへの相談も検討してください。

Windows Update後のBitLocker回復を防ぐための事前対策

Windows Update後のBitLocker回復要求を完全にゼロにすることはできませんが、回復キーを確実に管理し、更新前の準備を整えることで、発生時の影響を大幅に抑えられます。
特にWindows 11の家庭用PCでは、知らないうちにデバイス暗号化が有効になっていることがあるため、普段から回復キーの保存先を確認しておくことが大切です。
また、BIOSやファームウェア更新ではBitLocker保護の一時停止、重要更新前ではバックアップ、組織端末では管理者への連絡ルールを徹底してください。
事前対策はトラブルを避けるだけでなく、万一の回復画面表示時に慌てず安全に復旧するための備えになります。

回復キーを複数の安全な場所に保存し、定期的に確認する

BitLocker回復キーは、PC本体とは別の安全な場所に複数保管することが基本です。
Microsoftアカウントへの保存を確認したうえで、必要に応じて印刷物を施錠できる場所へ保管したり、暗号化されたパスワード管理ツールに記録したりすると、端末故障やアカウント問題への備えになります。
ただし、回復キーをメール本文、誰でも閲覧できる共有フォルダー、PCケースに貼ったメモなどへ保存すると、紛失・盗難時に暗号化の意味が薄れます。
半年ごとや大型更新の前などに、回復キーIDと保存先を確認し、古いキーと現在利用中のキーを混同しないよう整理してください。

  • Microsoftアカウントまたは組織の管理画面に保存されているか確認する
  • 端末本体とは別の場所に保管する
  • 印刷する場合は施錠できる場所へ保管する
  • キーIDと端末名を記録して照合できるようにする
  • アカウント変更や再暗号化の後に保存情報を見直す

重要なアップデート前にデータをバックアップし、更新タイミングを選ぶ

機能更新、BIOS更新、SSDファームウェア更新など、PCの起動構成に影響しやすい作業の前には、重要データをバックアップしてください。
OneDriveなどのクラウド同期だけに依存せず、外付けストレージや別のクラウドサービスなど、復元方法が異なる複数の保管先を用意すると安心です。
業務で使うPCは、締切直前や出張直前に大きな更新を実行せず、問題が発生しても対応時間を確保できるタイミングで更新することをおすすめします。
ノートPCではAC電源を接続し、更新中の電源断や強制終了を避けることも、BitLocker回復や起動障害の予防につながります。

トラブル発生時に備えたPCの復旧手順とMicrosoftサポートへの相談方法

万一BitLocker回復画面が出た場合に備え、回復キーの確認手順、Microsoftアカウントのサインイン情報、PCメーカーのサポート窓口、組織のヘルプデスク連絡先を事前に整理しておきましょう。
問い合わせ時には、PCのメーカーと型番、Windowsのバージョン、表示された回復キーID、直前のKB番号、発生日時、試した操作、エラーメッセージを伝えると状況を共有しやすくなります。
MicrosoftサポートやPCメーカーは回復キーそのものを任意に発行できるわけではないため、キーの保存先確認が最優先です。
回復キー不明のまま初期化を勧められた場合でも、データ消去の影響を理解し、組織端末なら管理者承認を得てから実行してください。

  • 回復キーIDを写真またはメモで保存する
  • 別端末からMicrosoftアカウントの回復キー一覧を確認する
  • 会社・学校PCは情報システム部門へキーIDを連絡する
  • 更新履歴、KB番号、エラー画面を記録する
  • 初期化の前にバックアップとデータ消失の影響を確認する

Windows

Posted by ほりえりお